[暫くの間、エーリッヒであり、ラファールでもある窓の外にある森を眺めていたが。何かあった時のために、開け放たれた窓を細め。完全に閉めないのは、青年が屋敷に戻ってこれるよう。ふと広間を見渡すと、確かにいたはずのライヒアルトの姿が無くなっていて。修道士の代わり、と言うように黒い手帳>>16が残されていた。]…なに、これ。[手帳からはみ出した紙に気づくと、それを引っ張りだして。少女は真剣にそれを読みはじめた。**]