……ねぇ。
俺、やだよ?
こんなん……こんな、わけわかんないの……わけわかんない、のにっ……!
なんで……ね、なんで……。
[纏まらない思考のまま、言葉だけがほろほろ、落ちる]
なんで…………おいてく、んだよ…………。
なんでだよ、じっちゃんっ!!!!
[答えなんてない。
わかってても、どうしても言わずにおれなくて。
呼びかけは、自分で思っていたよりも大きな──絶叫となって、響き渡る。
その様子を離れた所で見ていた黒猫は階下へと駆けだして。
二階の廊下で、誰か、だれかと訴えるようににぃ、にぃぃ、と忙しなく鳴き始めた。**]