[ローザが止まらねば、彼も彼女を止めるだろう。蒼き花の責任感を持って、声を掛けるだろう。アーベルの手にしたスティレット>>3:249それが抜かれたことに、その理由に───思い至ることもなければ、問いかける余裕とてない。彼の口から、それが語られることもなかった。聞いておけば、後の嘆きはどれ程軽くなったろう。…──いや。更に深くなったのだろうか]