― 玄関 ―[旅人は、帰ってきた二人とその友人達の会話を邪魔せぬよう、少し遠巻きに眺めていた。狼は近くにはいない>>15というエーリッヒの言葉を聞くと、あからさまにほっとした顔になったが、続いたアーベルの言葉>>28には、眉を下げる]橋はやっぱりダメでしたか。しかし、少しは手を打たないとですね。[旅人には、ひとつ考えがあった。その考えを実行するために、一度は橋のあった場所まで行かなければならないのだ]