―集会場・個室―
[暫く無言のままだったが。]
ぼっちゃま、お怪我。
治療、しないと。
[ようやく思い出したように主の方に気が行き、肩口の傷を治療しようとする。
平気だとでも言おうものなら、今度はこちらが頑として聞き入れなかった。]
道具、とってきます。
申し訳ありませんが、脱げるようでしたら、上着、脱いでおいて下さい。
[とつとつと呟き、血塗れた服のまま医療室へ向かうと、そこから消毒液と包帯の入った箱を手にし戻り主の肩口の治療をした。
小さな羽根の塊は一部血で赤くなり。それは先ほどジョエルの血黙りにおちた羽根を思い出させた。]