─ 地下/武器庫 ─
───……『鬼』。
[ようやく聞き出した答え>>26に、僕の唇から繰り返すように一つの単語だけが零れ落ちた]
…ああ、そうか。
あんな風にならないためには、『鬼』を探してころせば良いんですね。
[思い至らなかったことに気付かされたように僕は言葉を紡ぐ。
誰かにころされる他に『鬼』に襲われると言うのは、アナスタシアのことではっきりしていたはずなのに。
すっかり抜けていた辺り、やはり冷静ではいなかったのだろう。
邪魔をするなと言われると、続けざまに為される仕草を右目に映した後、瞳を瞼で半分だけ隠した]
……分かりましたよ。
手ぇ出してとばっちり受けるのは嫌ですから。
[彼が自分でやるというなら、その危険にわざわざ首を突っ込む必要は無い]