[自衛団長の言葉を信じるとはとは言え罪の無い者にまで殺し合いを強いている現実や年端も行かない少女が惨殺されたことは自衛団員たちの胸に昏い影を落としていた。そこに投げ込まれた女商人の自分たちを詰問する言葉。誰が好き好んでこんな役目をするものかという不満と憤り村に人狼が潜んでいるという恐怖と焦燥は徐々に、団員たちの理性を溶かし始めていった]