[ノーラの叫びに、顔だけ動かしてダーヴィットを見る。彼は、どんな表情をしていたか。] え。[頭が麻痺していて理解するまでに時間がかかる。また凍える下腹を右手で庇う。今度は下腹から来たようだ。顔色はよくはないだろう。何故ダーヴィットがピューリトゥーイで、どうしてそれをノーラが知っているのか。浮かぶのは発見したメモ。] ゼルギウスは、知っていたのかな。こんな騒ぎになる事を。[怒りをその場の誰にもぶつけないように、ここにいないゼルギウスに向けた。]