人狼物語 ─幻夢─

101 幻燈演戯


影輝王の子 フォルカー

─ 森の中 ─

[すりすりされたり、笑うような表情されたり、何より、近しい属の気配が気を緩める。
すみれ色のふわもこがいたら、呆れたようにきゅう、と鳴いただろう……というのは、恐らく、ぱたた、と飛んでいる小鳥だけが思う事]

そっかあ……同族じゃない同属に会うのって、多分、初めてだなあ、俺。

[ぽつりと呟く頃には、瞳の色は鮮やかな紫紺のそれへと変わる。
その色が、彼の父の若かりし頃のそれと同じ、と知る者はほとんどいないのだが。

ともあれ、尻尾を振る様子に和んでいたから、頬を舐められても抵抗らしきものはほとんどなく。
一しきりじゃれてから、投げかけられた問いに、あー、と短く声を上げた]

(31) 2016/12/17(Sat) 20:50:45

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