─ 昨夜/3階 図書室 ─
[カヤと別れて後、エーリッヒの姿は3階の図書室の一角にあった。
20年前に閉じ込められてしまった時も、老婦人と一緒に時間を潰した場所。
寂しくも楽しい想い出の場所だ。
その場所でエーリッヒはいくつかの書物を引っ張り出していた。
広間で聞いた幻燈歌が載るものや、人狼が出てくる御伽噺、説話集など様々。
書かれ方に違いはあれど、噛み砕いた内容は大体同じのように思えた]
[それらを確認した後、疲労の蓄積からエーリッヒは机に突っ伏して眠ってしまう。
比較するために開いた本は散らかしたままだった]