……さぁて。
色々と、楽しくなりそうですねぇ。
[楽しげな口調で言った後、カップに残っていた紅茶を乾す]
蒔いた種がどう芽吹くか、『力』持つ者がどう流れ行くか……楽しみな限りです。
[くす、と笑う仕種に、同席する魔族は何を思ったか。
それに対するのは、内心を見せぬ常の笑み]
……さて、それでは俺も行きますね。
しばらくはここにおりますので、何かありましたら。
[席を立ち、旋律一つ奏でる事で茶会の支度を片付けた後こう告げて。
括った髪をふわり、揺らして踵を返す。
意識を強引に切り替えることで平静を保つには至れたけれど、荒れた部分が未だ残ると自覚していたから。
それを鎮める静寂求め、足を向けるは季節外れに咲いた紅の許。**]