―夜・第二階層 集会室→自室―
[そんな状況ではスティーヴの言葉>>24はおろか、他者の言葉は殆ど耳に入らなかった。
震えは解散する頃にはだいぶ治まっていたが、父親にしがみついたまま顔は一片も上げず。もしリディアが足を気にしていたなら、調子が悪ければ訪ねてこい、くらいの事は言ったかもしれないが、それすらまともに聞いてはいない。
とにかく父親に連れられて、部屋に戻ってもしばらく引っ付いたままで。]
とーちゃん、手え握ってて…どっか行っちゃやだ。
[そう眠るまではせがんだが、疲れた身体はすぐに意識を手放していった。]