― 行商人の部屋 ―うん。痛くないなら、いいの。[運んできたスコップは、聖堂の外にまた立て掛けておいた。父から場所を教わって>>30扉を開いた部屋の中はアルコールの香りで満ちていた。少し気分が悪くなる]どうか安らかに。……もう少しだけ、我慢してくださいね。[それでも短くはない祈りを捧げて、小さく呟いてから出てきた]みんなに伝えないとなんだよね。まだ談話室にいるかな。