――…人狼は銀に弱いのよね。
[御伽噺が本当か如何かは知らぬまま
確かめるように言葉を紡いで見遣るはゲルダその人。
けれどブリジットが其処に居る間は動こうとはしない。
子供には、これから自分が為す事を見せたくないと思う]
それもあるけど……
奇異な目でみられるのが、こわかった。
言ってはダメだと、親にも言われてたから。
[ライヒアルトの視線が行き来するのを認めれば
女は少しだけ困ったような表情を浮かべ]
ラーイ。
もう、覚悟、決めたから……
これはやっぱりあなたが持っていて。
[右手に嵌る玉を指から抜き取り彼へと差し出す]