―1週間前・某所―
は!?
ちょっと、待ってください父上!!
[ある日、日ごろあまり顔を合わせることのない父親に呼び出され、何かと思えば見合いの話。
相手は、とある富豪―とは言っても、貴族とのつながりのないごくごく一般庶民の成り上がり―の一人娘]
いや、見合いすること自体はかまいませんよ。
ボクもそろそろ年頃ですし、モルゲンシュテルン家の血を残すための結婚は仕方ないと思っています。
ですが、相手が女性ってのは、何の冗談ですか。
ボクはこれでも一応、生物学上は女ですよ!?
[男として育てられた少女は、真っ赤になって父親に怒鳴っていた]