― 自室 ―[ざわざわとしたざわめきが広がり始めている。 ソフィーがアーヴァインを見つけてからどれぐらいだったろうか。 使用人が朝食のしたくができたことを伝えにいって、そして血溜りに座り込むソフィーと、痛ましい傷跡をさらすアーヴァインを見つけて、悲鳴を上げた] ……っ なんでェ……[その悲鳴を聞きつけてのそりと起きる。 寝癖のついた髪をひっかきまわして欠伸を一つ。 シャツを適当に羽織って、だらしのない姿のまま、声が聞こえたほうへと足を向けた]