[顔を顰めながら、左腕の肉に深々と刺さる破片を引き抜く。 槌の重量が再び掛かれば、その痛みは泣き出したくなるほどで] だども……ここまで来て降参なんて、『面白く』ねえだろうなあ……。[ライヒアルトの手の漆黒を横目に見ながら、少女もまた己の『力』を大地に染み込ませて行く。 集中しながら相手の攻撃を避けられるか、二人を倒す所まで気力が持つか、ほとんど賭けに近い] いんや。もう、ここで決めるしか――やるしか、ねえ![血が染み出すのも構わず、ぐっと鉄槌の柄を握った]