[ひとしきり電話の向こうと話した後、パチンと携帯を閉じる
ここは彼女の部屋。同居人の先輩はいつもの先輩のところに遊びに行っているのだろうか、部屋には彼女一人
全開にした窓枠に凭れ掛かって電話をしていた彼女はスッと空を見上げる。そこには満天の星空]
こんなに月の蒼い夜は……不思議な事でも起こるかもね
[その時響く夜の空気を切り裂く鋭い声。声の聞こえた方を見遣るとそこにはヨウコの姿。そして対面の男子寮の方を見ると]
あー、ちっこい先輩だ。あんな所にぶら下がって、背伸び運動かな
[冗談めかしてそう呟く。そして、改めてアズマとショウに対して]
やっほー、アズマもショウ先輩もそんな所で何してんの?
[そう声をかける]