[不意に立ち上がった。]帰る。用事あるし。[役職を読み上げる声も聞こえてはいたが無視して、不機嫌そうな声で言う。同級生からは視線を逸らしたまま、部屋の外へと出て行った。外界へ繋がる扉がどれも固く閉ざされていると知るのは、それからすぐのこと**]