― アーヴァインの部屋 ―
[悲鳴を上げた使用人は、人狼のせいだというようなことを叫びながら、主人に取りすがることもせず、ソフィーを助けることもせずにあわてて逃げ帰っていった。
その使用人と擦れ違い、アーヴァインの部屋にたどり着けば、紅にまみれて座り込むソフィーが見える]
……っ
――大丈夫か、ソフィー。
[アーヴァインの惨状に、僅かに息を飲み。
呆然としたままのソフィーに声をかける。
ばたばたと騒がしくなる屋敷の中、執事たちが現れたなら、ソフィーの傍にいる役目は譲るつもりだった**]