…説明したら、君は答えられるとでも?[ぽつりと、言葉を零しながら。組紐を引き鳴らす。自らに向かう銀が、響きと共に急旋回して。後を奔る刃へその身を当てる。僅かに軌道の逸れた刃が左肩を削いだ。朱が、空へと散って。]答えなんて、求めてない。……僕は、間違っちゃいない…![一振り。 紐が、弧を描く。白金の響きに溶けて消えた言葉は、何処か、自分に言い聞かせるような。――相手の足元へ走るのは、二本目の銀。]