─ ギュンターの屋敷・広間 ─よいしょっと、お邪魔しまーす。[広間の扉を押し開け、軽く呼びかけながら中へと入る。大人しく撫でられていた黒猫が、声に反応するようににぃ、と一声鳴いた]あー、ここにいたのかモリオン。っと、イヴァンにーさんも。お茶とお菓子、用意できたよー。[軽い口調で呼びかける。10年前は今とは比べ物にならないくらい大人しかった少年と、今の姿は容易に結びつかないかも知れない。*]