─ 都市の通り ─
え〜? くーちゃんはくーちゃんだろぉ?
[にこにこと弟>>30に笑む様はどう見ても揶揄っているようにしか見えないだろう]
外に出てんの久し振りじゃん。
仕事終わったんだ?
ちゃんと飯食ったんだろうな。
[そんな風にクレイグの身体の心配をするが、自分も人のことは言えないと言うのは周りにも知れた話]
そーだ、また写し頼みたいんだけど。
アンタんとこにある母さんが遺した技能書。
仕事場で写し読んでるからよれよれで汚れてきちゃってさー。
[自身の師であり母である先代が残した、細工や焼物についてが書かれた技能所。
自分のところにおいておくと汚れてしまうため、クレイグの仕事場に置かせてもらっていた。
その写本を頼むのも、もう何度目か。
それだけ仕事場に持ち込んで読み込んでいると言うことでもあった]