[そのまま視線を横に向けると、自分と同じようにライヒアルトの背を見送っていたダーヴィッドの姿が映り。
ふと気になっていたことを問いかけた。]
ダーヴィッド、だったな。
あんたは、どうして、ゲルダに拾われたんだ?
どうも、見た所、身体も悪くないようだし…
話し方や、振る舞いからして。
食うに困って行き倒れるような立場の人間じゃ、なさそうだ。
言えない事なら、無理には聞かないが…もし、何かあるのなら。
俺で出来ることなら、手助けくらい、する。
行くあてが無い、なら…俺の家に、来れば良い。
一人暮らしだから、部屋は、余っている。
宿に泊まるつもりなら、広場に良い宿がある。
美味い飯も、そこで食える。
[そう言いながら、微かに微笑み首を傾げ。]