[ほっとした所に聞こえた拍手と声>>29に、紫紺の瞳を瞬いてから居住まいを正す。聞きたかった事は既に聞かれていたから、まずは呼吸を整える方を優先して]……クレメンス……さん?俺は、フォルカー、っていいます。あなたも、光の塊に連れてこられたんです、か?[相手が人ではない事は、何となくだが感じられる。だが、その本質まで見通すには、あらゆる意味で若い影精は、こんな問いを投げかける。肩の小鳥は、何やらもの言いたげにぱた、ぱたた、と羽ばたきを繰り返していた。*]