─ 三階 ─
[自分が礼を言う事では無いかもしれないが、教えてくれた事に感謝を示し。
彼女がキリルと階下に向かうのを見送るか、それとも共に降りる事になるかはともかく]
これで止血は出来たはず、ですが。
傷の消毒をしないと。
…立てますか?
[問う声には、立てるでしょう?という響きを込めて。
自分も立ち上がりながら、結局名を知らぬままだった男に視線を向けると、微か瞑目し祈りを捧げた後]
すみません。
まずは、生きている方を優先させてもらいます。
[一人置き去りにする非礼を詫び、手当ての為にベルナルトが示す行き先へと同行した**]