― 談話室 ―
カルメンさん。
うん、大丈夫。私たちは無事だよ。
[父>>32に頷いて談話室に戻る。
入ろうとすると、カルメン>>33がそこにいて、安堵の表情で座り込んでしまった。心配していることを知っていたエーリッヒが動くのが一番早かっただろうか]
行商人さんは、レナーテさんが追いついて。
天に召されました。
[そう伝えた後、行商人は人間であったと伝えることの意義が見つからなくて沈黙を選んでしまった。
レナーテのように苦しむ人がいるかもしれない。レナーテのように選んだわけではなくても。
それは理不尽だと思ってしまったから。後から戻ってきた人にも、事の顛末を伝えるだけになった*]