あ。
ライヒお兄ちゃん。
手帳、広間に置いていったでしょ?
手帳に挟まってた紙…勝手に読んじゃった。
ごめんなさい。
[ライヒアルトに謝罪しながら、黒い手帳を手渡そうとして。
修道士はどんな表情を浮かべただろうか。
手帳を受け取ってくれるかも分からない。
ユリアンとローザが手帳に挟まれた紙を読みたいと願えば、
修道士は読ませるような気がしている。]
ユリお兄ちゃん。
エリお兄ちゃん、外の方に行っちゃったから。
着替えて追いかけるね。
[ユリアンに断りをいれて。
着替えに上へと向かう。
途中からずっと寝間着なままだったから。]