[ユーリーの言う力の流れ、という言葉に、不思議そうに彼を見やる。悔しがる様子には、なんともいえない、ちょっとぬるい笑みが浮かんだ。ニキータがユーリーに問い、そして答えるのを、ただ聞いている。力が働いて、というのに。そっと木の方に視線を向け直したのだった]