ああ、成り行きで、三つ巴になったんでな。
[最後の一人が誰かには触れず。
微妙に平静を装えていない様子に、にぃ、と笑みを浮かべる]
ま、隠れて逃げ切ると、後で委員会にボコられるらしいから、真面目に気をつけとけ?
[どこまで冗談なのか本気なのかわからない言葉の後、真紅は微かな険しさを帯び]
……それでは、遠慮なく。
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
界を閃く刹那の煌めき、集い、形成し、降り注ぐ矢とならん……異空閃!
[紡がれる呪、それと共に弾ける真白の閃光。
光は複数の矢となり、ライヒアルトへと向かい、飛ぶ]