……で、と。
[絨毯の敷かれた床の上、あるのは大量の白いクッションと泉、というシンプルな部屋へと移動して。
とりあえず、座るためのクッションを用意する]
最初に姐さんが消えた時にさ、「予め障壁でも作っとかんかったら、避けようもねぇ」ってな話したと思うんだけど。
で、あの後、実際にできんもんか、と思って術式組んではみたんだ、一応。
[さてどう説明するかと思ったものの、まあ、直球に説明するのが一番早いわけで]
展開までは上手くいってんだが……一つ、欠点があるのが、さっきの事で判明した。
向こうが誰かを引き込む速度、ハンパなくはええんだよ。
どーやってんのかは知らんけど、力が流れるのを感じてから、術式の対象を変えるとか、ほぼ、無理。
……だから、使うんなら固定術式として完成させるしかねーな、と思うわけだが。
[ここで一度言葉を切り]