…っ、五月蝿い!迷ったら、 ――疑ったら![ぎり、と噛締める。この道を、歩けなくなる。とは。口には出せずに。眼前へと迫る相手に、僅か翠を見開いて。月灯りを受けて閃く刃を避けるも、頬へと一筋紅を描く。小さな舌打ちと共に、咄嗟に紐を描いて][――リィン、と。 白金の弾ける音。くん、と地から跳ね上がるように銀を閃かせて、相手の背後へと迫る。]