─ 自宅 ─
わふわふ
[青年の問い>>35に、犬は口角を上げながら尻尾を振る。
それが肯定を示すと言うことは、何となくでも伝わることだろう]
「こういう時こそ慌てちゃダメでしょ。
ま、めんどくさいことになったとは思うけどね」
[飼い主もまた青年の言葉に返して笑い、招きに応じる様子に家の中へと通した。
犬は不安が増さないよう、少女の傍に居続ける心算らしい。
背中に乗せていたならそのまま中へと、そうじゃなくても中に入るよう少女の袖を銜えて軽く引っ張ってみたりしていた]
「珈琲で良いかな、それしか無くてね。
そっちの子にはホットミルクでも淹れようか」
[青年をリビングに通しながら、飼い主は端末を使い遠隔で飲み物の用意をする。
残念ながら選択肢は無いらしい]