[足はふらりとハモンド家へと向きかける。けれど先日宿屋で会ったヒューゴ>>21に「うん」と頷いて食事客を見送ってからすぐ彼の実家へと向かい顔を出した。酒場での騒ぎの事も彼らの耳にも届いていて「怪我もないから大丈夫、それよりも元気だった?」とささやかながらも言葉を交わしたのは記憶に新しい。訪れるたび笑顔で迎えてくれるから家族のように思えて]――…でも。[恩人の家なのだと自分に言い聞かせ何処かで遠慮してヒューゴが顔を出した方が安心するだろうとアルビーネはその日様子を見に行かずじまい。]