─ 『世界樹の仔』枝の上 ─
[相手の気配がどんだけとんがろーが、容易くペースを変えたら『黒笑み導師』なんて二つ名はつかんわけで。
もっとも、肩の上の水晶龍は、ほんの少し心配そうな目をダーヴィッド>>26に向けていたりしたのだが]
どういうつもりと言われてもな。
『魔本』が、俺の感知し切れん部分を読み解いて引っ掛けた結果……としか言えん。
[制御できないのか、と問われたりしたら、肩を竦めて。
「お前、ヒトの意思を超越したど気まぐれな気質の『友人』を100%制御できるのか?」とか煙に巻くわけだがそれはそれ。
妙に断定的な物言いに、す、と真紅が細められる]
いや、俺は精査して絞り込みはしたが、確信は一切もっとらんぞ。
……何故、そうまではっきりと言い切れる?