― ユーリーの家 ―[夜が白々と明けるまで、幼馴染との思い出を思い返してる。 日の光が窓から差し込んできた頃、家の中で動く物音がする。 けれど、起きて行く事はしなかった。 一睡も出来なかった顔は酷い事になっている] ――……キリル……[目を閉じて居れば、兄やイヴァン、キリルの姿が脳裏に浮かび。 嘆くロランと、妹をなくしたレイスの姿も浮かんだ。 思考はまとまる事もなくちぢに乱れて。 ミハイルが泊まっていたのなら、その物音も聞こえなくなった頃、ようやく起き上がった]