[クレーは数度くるりと頭上を回ると、ある方向へと飛んで行く]……もしかして。[案内されているような気がして、少し上がっていた息を押し込めてその後を追った。空を飛ぶものの後を追うのは大変だったけれど、見失わないように森の中を駆けて、ややあって緑の中に別の色を見つける]