[紅い月の照らす、暗い夜の話だ。昼であれば、血を浴びた異様な姿に扉が開くことはなかったか。いや、どちらにせよ開いたのかも知れない。───いつでも来るように、と>>2:341そう言ってくれた彼女ならば、そんな姿に気付いても尚、扉を開いてくれたのかも知れない。どちらにせよ月の紅い夜、彼女は家の扉を開いた] [開いて、しまった]