………そうだな。 このまま転がしてたら馬鹿でも風邪を引いてしまいそうだ。[ラウルを撫でるアヤメから転がるラスに視線を投げ、呟く。 紫紺の翼を仕舞い、闇色の翼に触れぬ様に肩に担ぎ上げた。] ……歩きで行くぞ。疾風もいるしな。[疲れて飛べないだろうアヤメに短く告げて、足を踏み出す。 ゆっくりと、だが確実に踏みしめて、儀式の間へと運んで行く。]