─山へ続く小道─
ほらぁ、知りません〜?
翼が生えた、天使って言うかぁ。
ぱたぱたー、素敵な託宣を告げますよーっていう神様の使いっていうか?
[両手を羽の様に小刻みに動かしてみる。やや滑稽な仕草だろう。場合によっては馬鹿にしているようにも見えたかもしれない。]
だってぇ、歩いても歩いても人影が見えなかったからぁ、
それくらいすれば人が現れるかもって思っちゃうじゃないですかぁ。
...あ。もしかして、私に手料理を奢ってくれるつもりだったのですかぁ?
[何処か噛み合わない返事をしつも、]