―アーヴァインの部屋前―[吸い込む空気は鉄錆の臭いがする。アーヴァインの姿は紅黒く染まって動かない。近くで同じ色に染まっているソフィー>>30から目を逸らした]だから、冬の嵐は嫌いよ。[やっと出た声も小さく呟きにしかならない。取り乱さないようにしようと思いながら、震えが止まらなかった。部屋を出入りするものの邪魔にならないよう扉の脇までさがって、何度も深呼吸を繰り返している**]