― 朝/廊下 ―[起きた事を、誰かに伝えるべく歩いて先ほどまで騒いでいたはずの使用人の姿が絶えた事に気付く]おかしいですね……先ほどの様子では、もう知っているはずなのに……なのに、主の元に誰もいないなんて。[そういいながら、巡らせた視線の先に……吊り橋が見えた]……あれは…?[見えたのは、吊り橋を我先にと渡る人々…恐らくは使用人で。最後に、男が渡りながら、何かを撒くような仕草を見せて]何を……あっ![渡り終えた男の手元、離れていてもわかる、炎の影。急ぎ、窓を明け、叫ぶ]