俺は身軽だけがとりえでねぇ。[浮遊して刃を避けるのにも動揺は見せずに。手品師の次の一手、手の動きを見つめ]やべ…っ[だから指を鳴らしたときに僅かに反応が遅れて。立ち上がる焔を風を起こすことで散らして、だけど足元、間近にあったそれは男の脚を焦がす]いいもん見せてもらったぜ…礼は受け取ってくれよなぁっ![ロッドを旋回させて生むのは風の渦。旋風は左右に揺れながら真っ直ぐにディーノへと向かう。そしてもう一つ少し遅れて風の刃をその陰に隠すように放って]