─外・廃墟中央付近─は、多かれ少なかれ、全員似たり寄ったりだろうが。[酔狂、にだけ答えるように口を開き。進まれた歩と、細められた目に口を歪ませ。]いずれ殺り合う仲なら、いつやろうと同じ事だろうしな。[腰のグリズに手をやった。]グリズ!{1}番だ!『へーい。無茶しないでネっと。』[主の呼びかけに答えるように、抜き放たれた刀身はぐにゃりと歪み、形を変えてゆく。]