[翌朝、イライダの家に訊ね来るのは誰であろう。呼び鈴鳴らそうとするひとは、気付くだろう。施錠されているはずの玄関扉が開かれていることに。扉を開けば、そこには凄惨な光景が広がっている。一撃で喉笛食い破られたらしきに、その後は食い荒らされて、遺体はひどく無残な有様だ。獣らの足跡に、狼の毛もあちらこちらに落ちている。一見獣らの所業、けれど何故扉が開いているか。人の仕業であろう、否。───人狼の仕業に、違い*なかった*]