姉さん? 姉さん、起きてる?[問いかけに、答えはない。眠っているだけか、とも思うけれど。姿を見なければ、今の嫌な予感が振り切れないから]……入るよ![そう、声をかけて、ドアを開き──ひらかなければよかった、と。そんな思いが一瞬、過ぎった]