― 村外れの別荘 ―
[しばらく愚痴って少し気が晴れた頃。
別荘を仕切る執事から来客を告げられ、首をかしげる]
お客様?
誰だろ、村の子?
[以前、この別荘に滞在していた際によく遊んでいた友達の顔がいくつか浮かぶ。
しかし、普段落ち着き払って動揺する姿を見た覚えのない執事の、いつになく慌てている様子から察するに違うらしい。
重ねて問えば、自衛団の者たちだという]
……ふーん。いいよ、会おう。
応接間にお通しして、お茶の用意を。
ああ、用件次第では相手にぶっかけてやるから、出来るだけ熱いお茶をよろしく。