いや、荷物は1人でも………あ。[答えながら、音のした入口を見ようと顔を出し。短く零れた言葉が兄と被った。兄程には苦手意識はないので、傍らをちらと見上げるだけだったが]こんにちは。オトフリートさんなら、今部屋に……って、兄さ…ッ[ミリィにそう話し掛けている最中、隙をついてまんまと逃亡する兄]…怪我してたんじゃなかったっけ。[それにしては素早い動きに、呆れ半分で呟いた。特に声を抑えたわけではないので、薬師にも聞こえたかも知れない]