[騒ぎの源まで辿り着いた自衛団員は、仲裁などはしなかった。交わされる言を耳にしながらも、混迷の中を行きながらも、まるで別世界の住人の如く、世を去った者を見下ろし、連れて行くに過ぎない。彼らにとっては、手間が省けただけなのかもしれなかった。そして、現在の騒ぎに口を出すなど、愚かと判断したのだろう]