─外・エルザの墓付近─[外に出る。積もった雪の真白が眩しい。その白の中に、足跡が続いているのを見て取ると、ゆっくりとそれを辿って歩き──]……え?[教えられた、質素な墓標。それはすぐに見つかった、けれど。翠に、それは映らない。僅かに見開かれた目が、捉えていたのは、真白の上の]……ミー……ネ?[見慣れた金の髪と、その周囲に広がる──真紅]